ようこそお越しくださいました。急ごしらえですが、あの伝説のアウターストーリーinわいはのページを新設いたしました。
当時の雰囲気を忠実にお伝えするために、このページでは、あえて、その時の掲示板の書き込みをそのままにして掲載しています。物語の始まるちょっと前からのスタートになっています。
それではみなさま、ゆっくりご観覧下さいませ。
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別の世界へ逝ってしまった!? 投稿者:水葉幻夢 投稿日: 8月22日(水)12時41分27秒
お盆休み中はどうもでした。黒いんぷさん,TH師。
あの時買ったパソコンに,WindowsMeをインストールしようと思っていたのですが,4回やって4回ともことごとく失敗してしまいました。その後も,DirectX8を入れてしまってフリーズしたり,不安定になったりして再インストールしたり色々ありましたが,なんとか無事稼動するようになりました。
そしてパソコンの名前は・・・・・・・
「ディアナ」に決定!!!
ディアナしかないでしょうディアナしか!
ディアナ様ぁぁぁ〜〜☆
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ディアナ! 投稿者:黒いんぷ 投稿日: 8月24日(金)20時21分34秒
ディアナ!誰ですか!?
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後光が・・・!! 投稿者:水葉幻夢 投稿日: 8月27日(月)12時34分53秒
>ディアナ!誰ですか!?
・・・・女神様☆
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カフェ 投稿者:水葉幻夢 投稿日: 8月29日(水)12時58分19秒
秋葉で黒いんぷさんと喫茶店に入ってから,これは原稿描きに使えると思っていたので,こちらで茶店を探してみました。
良い感じのさびれた茶店を見つけたので,休日はそこで描くようにしました。名前は喫茶茶屋・・・(そのまんまだ)。
これで次は印刷に出した本をお渡ししますよ黒いんぷさん!
(↑いいかげんやめとけ周囲に言われてもめげてない(笑))
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帰還 投稿者:黒いんぷ 投稿日: 9月 5日(水)12時15分21秒
どーもながらくご無沙汰しておりました
黒いんぷです
実は機械学会年次大会のため8月27日から9月1日まで
福井県〜京都に行っておりました
いや〜福井は緊張しました
お偉いさん方相手に発表です
でも10分でたすかった・・・
8月30日に学会がおわって
よく31から外人さん連れて京都に
そして9月1日は個人で京都の街を徘徊しておりました
(新撰組をたずねてまる1日歩けました)
中・高と2度訪れているにもかかわらず
今回はじめて京都の良さがわかりました
いや京都を通じて日本の良さがわかりました
(帰り間際に京都タワーに上ったんですけどこれがまた感動しました)
そんなわけでお土産屋さんで衝動的にステンレスの日本刀をかってしまいつつ
大学に戻ってきた次第です
さらに外人さんを千葉大から成田空港まで1人で送っていったりも
しましたが、かなり片言英語に自身がついてしまいました
などなどかなりべらべらと喋りましたが
たいした研究成果は上がっておりません
一般社会でやっていけるのか?俺!
PS:僕も柏で喫茶店探そうと思ってます
やっぱり仕事ははかどりましたか?ぜひ知りたいです
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世界への序章? 投稿者:水葉幻夢 投稿日: 9月 7日(金)12時38分31秒
黒いんぷさん,ご苦労様でした。またも機械学会に浅沼節が・・・・。
京都・・・,行ってみたいですよ〜。僕も中・高と2回行っていますが,やっぱり行ってみたいですね。ちょうど今ごろは紅葉の季節に入るころでしょうし・・・。
黒いんぷさんの活躍ぶりを聞きたいものです。
PS,喫茶店では仕事がはかどります。ただし,人があまりいない店でないと駄目です。恥ずかしいですから(笑)
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意外 投稿者:黒いんぷ 投稿日: 9月 8日(土)09時24分18秒
たしかに・・・
でも意外と水葉さまの作業をみて
「マイ同志よ!!」などと叫びながら
いきなり抱きしめてくるアツイ人がいるかも・・・
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出会いがあるのか!? 投稿者:水葉幻夢 投稿日: 9月11日(火)13時06分59秒
「マイ同士。おまえはもっと漫画を描くべきだ。いや描け!」
とか
「おまえは漫画に生きて,漫画で死ね!!」
とか言われるんでしょうかね〜。
でもこの言葉,黒いんぷさんに捧げましょう(笑)
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アウターストーリ− イン わいは 投稿者:黒いんぷ 投稿日: 9月18日(火)12時16分57秒
ぐぐぐ・・・
どうも黒いんぷです
突然で申しわけありませんが
近況報告です
さる9月11日、サンフランシスコのスタンフォード大学で開催される
予定だった学会に先生、親方さんと出席するため
台風の中を成田を出発致しました
飛行機はみんなばらばらで
先生と自分が11日発、親方さんが翌12日の出発予定
東京からサンフランシスコまで9時間のフライト
僕の乗ったUA838便もそろそろ目的地につかんとする
その時!(家政婦は見た)
突然アナウンスが鳴り響き、乗客を戦慄させたのだ!
アナウンス曰く「機長より乗客の皆様へ アメリカ合衆国からの通信によりますと
6時間前、ニューヨーク、ロサンゼルス、ピッツバーグ上空で4機の航空機がハイジャックされ
すべて爆破された模様です 繰り返し・・・」
何!なに!なにが起こったんだ!ハイジャックだと!全部ばくは!
一瞬わが耳を疑った そして感じた
死ぬかもしんない(あとで国内便のみ狙われたことを知ったが)
なにも11年ぶりの飛行機でわざわざ同日にハイジャックが起きなくても
いいじゃありませんか!
それとも日常茶飯事なのか!アメリカ合衆国!
しかしつづくアナウンス 「当機はこれよりホノルル国際空港に着陸しますが、税関を通過するまで携帯電話など一切の使用を控えて下さい」
ほのるる?ってことはここ「ワイハ」ですかい?サンフランシスコじゃなくて
そうなのである
航空会社もよく考えてあるもので、パニックを防ぐため
着陸寸前になってから乗客に全てを説明しだしたのだ
したがってふと雲の下を除くと海がやけにクリスタル
それから間もなく僕は生まれてはじめてハワイの土を踏んだ
難民として・・・
つづく
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アウターストーリ− イン わいは 2 投稿者:黒いんぷ 投稿日: 9月18日(火)15時37分36秒
前回からのつづき
ホノルル空港に降り立つ直前
最後にアナウンスが響いた
「なお今回のお客様の宿泊費についてですが
航空会社の責任ではないため一切保証できませんので
ご了承ください」
泣きっ面に蜂である
しぶしぶ税関に入ると日本人の長蛇の列ができていた
税関を通過しやっとこさ入国
なんだか他国に放り投げられた気分だ
自分を守ってくれるものは金とパスポートと片言英語
と思いきや さすがハワイ
日本語が通じます!(7割くらい)
案内所でホテルをさがしてもらい、とりあえず野宿にはいたらなかった
事態が事態なので案内所のほうも同じホテルに何人も日本人を放り込む形で
対処していた 自然ホテルに着くと日本人ばっかである
ホノルルの「パコダ・ホテル」というところにいくことになったが
ここでさるインド人と知り合いになった
なんでも当初の目的地であったスタンフォード大学で学位を取得した
インドの大学の教授だった 自分がスタンフォードを目指していたことを
話すと急にフレンドリーになりタクシー代をもってもらってしまった
(よい子のみんなは知らない人からお金をもらっちゃいけないよ!)
ホテルでの手続きまでインド人がやってしまい部屋に入ってあらびっくり
4人部屋である 4人部屋に一人で宿泊である
なんでもそこしか空いていない
ホテルのフロントのかかりも日本語が通じない
飛行機が飛び次第一緒にサンフランシスコに行くことになったので
(この人もスタンフォードを目指していた)
部屋を断るに単語が出てこなかったのはかなり悔しかった
ともあれようやく一服しながらテレビをつけてみると
ニュースキャスターがものすごいマジの表情でテロの報道をしていたのと同時に
衝撃的な映像が目に飛び込んできた
この事件に関する我見はまた別の機会に談を交えたいと思うが
とにかくこんな状況に出くわしたのは何か意味があるのではと思う
いまは旅の経緯を記憶が新しいうちに書き綴りたいので先へすすむ
そんなこんなで一旦落ち着き、海外初の公衆電話との格闘が始まった
フロントに備えられたの公衆電話に向かい合いにらめっこする
どうもカードが使えそうだったので作り立てのJCBを突っ込み指示の通りにボタンを押す
はじめ英語のアナウンスが流れたが聞き取れずそのまま切ってしまったが
二回目にそれが電話会社の「どうなされましたか?」という助け舟だったのにきずき
先ほどの行動に恐縮しながら「日本に電話したいのですが?」とつっかえつっかえしゃべってみる
カードの種類を聞かれ「JCBです」とこたえると短い沈黙の後、
「Oh sorry, it can not use.」
とのご返事 (後で言われたがJCBは海外で使えないカードの代表格だと知った VISAかMASTERが
いいらしいので皆さんお気をつけて)
かなりピンチを感じながらもホテル内のコンビにでテレホンカードが売っていること判明
さっそく購入し裏面の説明とにらめっこしたがらRetry
まわりにいる同じように困っている日本人と情報を交換しながらようやく自宅に連絡がつながる
つづく
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アウターストリー イン わいは 3 投稿者:黒いんぷ 投稿日: 9月18日(火)16時48分12秒
前回からのつづき
ようやく自宅に電話がつながり
両親もさすがにホッとした様子
この要領で今度は親方さんに連絡をとってみる
「もしもし親方です」
懐かしい(懐かしくも何ともないはずだが)声が聞こえる
黒いんぷ「あ〜ど〜も黒いんぷです」
親方「お〜生きてたか〜」
多少これまでのいきさつを話し親方さんも全て飛行機をキャンセルしたらしい
黒いんぷ「そうすか〜親方さん1日遅れの出発だったからよかったっすね〜」
親方「ああ そうだな〜 それでお前帰れそうか?」
といわれてもアメリカの主要な空港はすべてクローズされてるし
ブッシュ大統領の命令で交信を拒否する飛行機はすべて打ち落とされると言う情報もある
そもそも太平洋上空が飛行禁止になっている
黒いんぷ「そうすね〜しばらくここにとどまって様子を見ます
あっそうそう先生はどうしたんですか? 僕より早い便で出たはずですよね?」
親方「ああ先生ならカナダに不時着したらしい」
そうなのである アメリカ行きの飛行機は全て周辺の空港に許可をもらいそこに乗客を
降ろしていたのだ その数23,000人
カナダのバンクーバーには6,000人もの人々が放り出されたらしい
ちなみに現在でも先生の荷物は
サンフランシスコ〜バンクーバー間を行ったり来たりしている
というわけでスタンフォードに行く意味がなくなってしまい
急遽日本に帰る体勢となった
とはいうものの先に述べた通りの状況である
電話を切り周囲の日本人と再度情報交換をする
ああ やっぱり同胞がいると心強い
ビバ日本人などと思いながら喋っていると
さすがにもう航空券を予約している手の早い人がいた
ナイス!僕も仲間に入れて!と意気込み話しを聞いてみると
「どうにかJALがとれたわ」
黒いんぷ「おお!いつの便ですか?」
「え〜とね
10月1日」
ぶしゅ(心の痕が広がる)
現在9月12日
やっとゲットできた航空券が2週間以上先・・・
当然ホテルなんぞにとまったら銭が持たない
大道芸でも身につけて路銀を稼ぐか・・
ああさすがは国際緊急事態
これはいよいよ難民チックである
どきどきしながら最終手段にうってでる
今回の旅を組み立ててくれた千葉の旅行代理店のIさんになんとかしてくれとの電話をかけてみた
具体的にどう何とかしてくれるのかは検討もつかなかったがとにかく藁をもすがる思いでTRY
すると
黒いんぷ「もしもし黒いんぷですが、Iさんですか?」
I「ああ黒いんぷ君、大変そうだね〜(他人事口調で)」
黒いんぷ「いや〜足止め食っちゃってましてね」
I「宿泊代はUAからでるの?」
黒いんぷ「いや自腹だそうで」
I「そうしたらね ワイキキの○○○○に電話してみて
俺の名前出せば助けてくれっから」
なんとお顔の広い(口悪いけど)
聞けばIさんの知り合いがワイキキで日本人向けのツアー会社に勤めている人がいるらしい
さっそく電話してみるとwさんというエージェントの方がでる
このWさんに随分とお世話になった
Iさんの紹介とことの経緯を説明すると「ふ〜んあんたもたいへんね〜」
といわれ航空券をさがしてもらう事になりホテルに戻った
その夜つまりわいはの夜、日本との時差は14時間
日本の時刻に5時間をたして日にちを1日ずらすとハワイ時間となる
早い話が夜になってもぜんぜん眠れないのである
ホテル周辺は大体歩いたしかなり遠くへ足を伸ばすにしても
明日が見えない状況で遠出する気にもなれなかった
(結構意気地なしなおれだった)
テレビはニュースとつまらないコメディ(旅の後半では面白くなってきた)と
日本でもお馴染みのマッチョグッツの通信販売ばかりである
どうする俺!いっそ遊郭にでもなだれ込むか!ばかそんな金はねぇ!
などと必要のない自己嫌悪に陥りながら苦悶の末すばらしいことを思いついた
お酒を飲もう!
そうだはやく寝るにはそれしかない!さっそく深夜のセブンイレブンへいき
ビールと天狗ジャーキーを購入
ここではじめてアメリカで酒・たばこを買うとき身分証明書を提示しなければならないことに
新鮮なカルチャーショックを受けた
部屋へつき寂しい酒盛りが始まる・・・・
酔えない やっぱ飲みっちゅうものは友達と盛り上がれないと気持ち良くならない
この歳になってもそんなお子様な俺は無理やりビールを煽り何とか眠りについた
まだつづく
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アウターストーリー イン わいは 4 投稿者:黒いんぷ 投稿日: 9月19日(水)16時20分41秒
前回からの続き
なんとか夜をくぐりぬけて翌朝を迎える
昨晩眠りについたのは恐らく4時くらい
体は「昼までねかせれ〜」とわめいている
しかし航空券のことで朝10時にはWさんに連絡し確認を取らなければならない
しょうがなくフロントの公衆電話から電話する
Wさん曰く
「16日のJALが取れたわよ あんたラッキーね〜」
ナイスジョブWさん!さすが旅行屋!
これでとりあえずは帰国するルートが確保できた
なんか体の中で緊張の糸がほぐれていく感じがする
黒いんぷ「それでお値段はいかがなもんでしょ?」
W「え〜とね
477ドル」
ぶしゅ(心の痕がまた開く)
覚悟はしていたがやっぱり高い(1ドル120円くらいだから約5,7000円)
おのれテロリスト!俺の57,000円どうしてくれる!
半年はガソリン気にせずに済む金額だぞこれ!
などと憤慨していると
W「あんた今のホテル1泊いくらなの?」
黒いんぷ「たしか90ドルです」
W「あら そしたら今ちょうどワイキキビーチの目の前のホテルが
改装工事中で今なら100ドルよ どうせ来ちゃったんだから
そっちに移ったらどうよ ちょうどこっちのオフィスも近いし」
さすが旅行屋 こういったところも商人魂はねむっちゃいない
騙されてるかもと思いつつも考えてしまった
たしかにあと3日もココにいてもつまらない
どうせなら3,600円ほどの支出だが引っ越してしまおうか?
なにせあの「わいききびーち」といえば日本人なら一度は行ってみたいところだ
どうする俺!?
W「どうするの?」
黒いんぷ「イかせていただきます(あっさり)」
W「じゃあ明日のあさ9時にピックアップするからフロントにいなさい」
黒いんぷ「マジすか?了解しました」
とまあコンな感じで引越しが決まってしまった
今考えるとこの時の選択は正しかったと思う
俺はある大切なことに気づいたからだ これについては後に触れることにする
とまあ明日の出発も決まったので残りの時間でもう一度パコダホテル周辺を歩きにいく
ちっちゃい商店で「Root Beer」というビールを買って飲んだが甘かった
ここで食事のことに触れねばなるまいがネタが不足してきたので
次回乞うご期待!
つづく
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アウターストーリー イン わいは 5 投稿者:黒いんぷ 投稿日: 9月22日(土)17時50分17秒
前回からのつづき
さてさてネタ不足&研究でなかなか書けませんでしたが
気を取りなおして旅の記録を進めようと思う
パコダホテル周辺散策の際になんとダイエーを発見した
当然入ってみるとまるで日本に帰ってきたかのような
錯覚を覚えるほど日本のダイエー(というかデパート一般)にそっくりだ
いやいや売ってるものはアメリカンでしょうと期待したが
寿司、納豆がなにくわぬ顔で陳列されているのを見て一瞬でこなごなにされた
日本食がほんとうにぎょうさん売っているのである
ここまで真似されては黙ってはいられない
俺はずかずかとロッテリアなどが並ぶ食品街に足を運び
ここは1つ味比べをしてやるぜと闘志を$7.50に託し
店員に行った
「カレー下さい」
店員「OK」
かなり待たされた後ようやく出てきたチキンカツカレーをみてビックリ
さすがはアメリカ 日本の倍のボリュームで登場したのである
お持ち帰りにしてよかった こんなん一気に食えない
というわけでホテルにカレーを持ちかえりニュースを見ながら
久々の食事に手をつけた
・・・食欲がない・・・
なぜだ!日本ではあんなに食っていたのに・・・
(とにかくおおきいので減った感じがしなかっただけかも)
し方がないのでパコダホテルでの2日間
ずっとそのカレーを分割して食べていた
う〜ん偏ってます だから太るんだな俺
味比べの方はとりあえず日本側に軍配が上がった
(和食で勝負しろよというツッコミはあえてしないで頂きたい)
そんな食事と例のやり取りと眠れない夜と格闘しながら
パコダでの2日が過ぎていった
つづく
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・・・・☆ 投稿者:水葉幻夢 投稿日:10月 9日(火)12時35分10秒
黒いんぷさん研究忙しいのかな・・・?
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アウターストーリー イン ワイハ 6 投稿者:黒いんぷ 投稿日:10月10日(水)04時20分57秒
前回からのつづき
2日間パコダホテルでどたばたしていたが
ようやく引越しの朝が来た
この朝にはじめて朝食券をつかって朝飯をくったが
案外しっかりしていたので初日と二日目の朝も食っときゃ良かったとちょっと後悔
約束どうり定刻にWさんが迎えにきてくれる
目的地はワイキキビーチの一望できる「Parksure Hotel」という
海岸目の前のホテル とにかくついてビックリ
チェックインを済ませ海岸を一望する
ブラウン管からしか見たことのない風景が現実に眼かに広がるのを見て
ふとあることを思い出した
多少私事であるが若干書かせていただきたい
あれは中学の時である
自分は家族からファミ吉といわれるほど
家でゲームばかりやっていた
成績もあまりよくなく随分親にも迷惑をかけた(今もかけてるが)
そうこうしている内に高校受験のシーズンがおとずれ
自然に現実を直視せざるを得ない状況になりずいぶん迷った
そんな時あるCDの裏にプロデューサーの編集後記が載っていた
内容はそのCDを製作するにあたりその音楽プロデューサーが経た苦労話が
リアルかつユーモア溢れるタッチでかかれていた
あまりに忙しい仕事の中で自分がハワイに仕事場を持ち
恵まれた環境のなかで悠々と作曲活動を推進すると言った
妄想を面白おかしく綴っていたのである
それを読み感化されやすい若き日の俺は
「ああ社会人になるとこんなんいそがしいんやな
けどそんな中でも心のゆとりを忘れんこの人は立派やわ〜
ほな俺もいっちょガンバってこの人みたいになろ」
(標準語だと書きにくいのであえてこの文体にしただけです 僕は純粋な千葉県民)
その時から結構頑張って今の自分があると思う
ワイキキを見ながらふとそんなことを思い出した
すいまそん かなり話がずれましたね
そうそうそれからパークシュアでの初日がはじまるわけです
とはいうものの初日はなんだか何もやる気が起こらず
まだ時差になれていないせいもありすぐに眠ってしまい
目覚めると現地時間で夜の7:00
さすがに目が冴えてしまい腹も減っていたので
外に食事に出る事にした
いくらわいはといえどもあくまでアメリカ
夜の外出は油断はできない(また臆病になっている)
しっかりと警戒しながら日本では見られないファーストフード店が
まだやっていたのでそこにはいる
メニューを見るとマクドナルドとあまり変わらない連中が陳列されている
なぁ〜んだと思いきや突然親しげなビジョンが俺の目に飛び込んできた
よく品名を読んでみると
「Teriyaki Don」
いきなりテリヤキ丼発見
俺の目からキュピーんと閃光が走ると同時に
カウンターに近づく
注文ししばらく待っていると
他の客もけっこうテリヤキ丼を注文している
ビバ日本の丼モノ
こんな太平洋のど真ん中にもしっかりとその存在感をアピールしていた
スチロールのパックにはいって出されたほかほかのテリヤキ丼
この蓋を空ければあの懐かしい故郷の味が蘇るのねん
と(気持ち的に)勢い勇んでふたを空ける
「!」
そこにはスモールライトで照らされたかのような小粒の照り焼き数枚と
テリヤキソースのかかった生野菜の千切りがご飯の上でマイムマイムを踊っている
なになに!俺の想像していたテリヤキはご飯の覆い尽くす面積をほこり
わきっちょに申し訳なさそうにトッピングされた漬物が微妙なアクセントを醸し出すアレ
だったはずなのだが・…?
そうかそうか、ここはあくまでワイハ
これがココの流儀なのだな
などと無理やり自分を納得させて箸をつける
「!」
まずい・・・なにコレ…
テリヤキソースのかかった生野菜の千切りは
ソースの甘味と野菜の苦味がハーモニーを奏でるどころか大喧嘩をしている
さらにけっこう大量にある(照焼き:生野菜=1:5)
騙された…
みなさん暇なとき是非お試しください
「生野菜千切りテリヤキソースがけ」
きっとうなぎと梅干よりたち悪いです
そんなこんなでようやく食べ終え帰ろうとしてふと思った
どうせあと二日もココにいなければならない
やっぱりコンな所まできて海を眺めて帰ったんじゃ据え膳食わぬは何とやらである
いたい出費ながらも俺は海パンとグラサンを購入し
翌日の昼、海岸に出る準備をしてワイキキでの初日を終えた
づついちゃう
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気になるよ〜 投稿者:水葉幻夢 投稿日:11月 5日(月)07時53分32秒
お久です.黒いんぷさんの話の続きが気になって毎日ここをチェックしてます(笑)
忙しいんですね,黒いんぷさん.過労にはご注意下さいです.
ところで,今ホームページ復旧中です.今月中には新しいページに模様替えしますので,たまには見に来てやってください.
http://home10.highway.ne.jp/emlabo/mizuhatop.htm
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きゃ〜 投稿者:黒いんぷ 投稿日:11月 6日(火)01時53分13秒
水葉様〜
たいへんですぅ〜!
11月の14日にSAMPEで黒いんぷが
英語でプレゼンやらされるそうです!
さらに会場は
東京ビッグサイト
いよいよ俺もあの戦場に行くのか・・・しみじみ
(ちょっと方向性ちがうけどネ)
今日の朝いきなりA様が
「黒いんぷ君、明日予行練習しようよ」
そんな〜
まだ原稿できてないっすよ〜
つーわけで今日は昼間はOHP全部英語にして
一旦(千葉大に)帰って今来ました
これから英語原稿うちこみでしゅ
とまあ相変わらずの1A生活をしているわけですが
しかし!
それと連載とは関係無い!
こっちのほうも早く上梓させてこそです
「プロが原稿落とした日は死ぬ日だとおもえ!」
いやいやネタ忘れてるわけじゃないっすよ 忘れたわけじゃ・・・
毎日ここチェックしております
ありがとう水葉様
おかげでやらねばならぬ使命感を取り戻すことができました
ps:お話したいことがたくさんあります
会える日を楽しみにしてます
ワイハ紀行すぐ更新するから心配しないでね
今年の大祭劇もMさん(8年生)がまた出演
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会えるかも 投稿者:水葉幻夢 投稿日:11月 6日(火)03時52分22秒
おお!なんと遂に英語の発表ですか!
黒いんぷさんにも宿命の日が来たんですね。密かにお祈りしておきます。
きっとTHさんも名古屋からお祈りしてくれることでしょう。
− いっぱい質問来ませんように −
PS、
実は13日〜16日にビックサイトで行われる展示会を見に、1日だけ出張する予定なので会えるかもしれないですね〜。SAMPEは西館の会議棟でやるんですよね。
ってその時、黒いんぷさんはテンパッてて、それどころじゃないかもしれないですけど(笑)
とりあえず出張日は自分で決められるようなので、14日にしておきますね〜。
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アウターストーリー イン ワイハ 7 投稿者:黒いんぷ 投稿日:11月 6日(火)21時54分45秒
つよい陽射し
賑やかなカラカウア道り
時差ぼけで眠い俺
海パンをはき海岸に向かう
出っ張った腹が多少気になるがなんのその
ここはワイハ
あたりを見渡せばすんごいのがうようよいる
俺などハワイアンスタンダード以下である
日本では自分の腹見てここまで優越感に浸れる国は
絶対無いだろう
あまりの優越感にグラサンまでかけてしまっていたほどだ
昨晩の生野菜丼との格闘に疲弊した俺を
ワイハの海はやさしく包んでくれた
かに思えた・・・
若干準備運動をしてからチャプチャプと体に
みずをかけながら肩まで入っていく
初めかなり冷たく感じたが
すぐ慣れてくる
よっしゃ準備万全や
ちゃっとおよいじゃおっと
砂浜からすこし泳ぐ
しばらくしたところで泳ぐのをやめ
足をつく
「グサっ」
その瞬間悲鳴はあげなかったものの
俺の顔は傍から見たらかなりえげつない表情だったに違いない
「なんじゃこりゃ〜!(松田○作調で)」
岩である
よく見ると自分の足元にはゴツゴツした岩が
海面の底に広がっていた
それもそのはず
ワイハはなんといっても火山の島
基本的に島全体が溶岩がかたまってできた岩石なのだ
後でホテルのテレビで見たがワイハの海に入るときの
3つの注意点は
1、流されていないか随時自分の場所と海岸の目印を確認する
2、砂浜に貴重品は絶対に残さない
そして
3、岩石に足をぶつけないよう注意する
早く言って下さいよと突っ込んでももう遅い
とはいうものの流石に海はエメラルドに光っており
いかにもハワイアンビーチである
いつも行く千葉県九○九○海岸とは比べてはならない
帰国までの残り二日間
砂浜に寝そべったり
ちゃぷちゃぷ泳いだりして時間を潰した
夜はカラカウア道りにお土産買いに行った
日本人ばっかだったが自分も日本人文句言えない
道りには異様に寿司屋が多かったが
「意地でもワイハの寿司など食えるか!」
と星一徹もビックリするくらいの気合で歩いていた
(だって入っちゃいそうなんだもん)
でもうっかりいつもの癖で「こってりラーメン」に入ってしまった
お国じゃ俺もラーメン道を歩く男
ここは一つ勝負じゃい
でてきたラーメンを食べてビックリ
生まれて最高のドロリ濃厚スープ
さらに驚いたことに
こんなに体に悪そうなコッテリのくせに
「コラーゲンが入ってて体にやさしい」などとぬけぬけと
掲示してる
ワイハのラーメン屋さん いい根性してますね!
いよいよ帰国の朝
Wさんにホノルル空港までタクシーを使って向かう
途中Wさんの事務所に寄ってもらい
昨晩買ったお礼の品を置いてくる
ほんとうにお世話になった
Wさんがいなければどうなることだったでしょうと手紙を添えて
空港に到着しJALのカウンターへ向かうと
同じく帰国の日本人が大勢並んでいる
中には疲労で地べたに座り眠っているネーちゃんもたくさんいた
入国時もそうだったが帰国も日本人難民といった感じである
改めて日本は安全だ そう思った
顧みるにもともと俺は自宅生で
帰る家があり、食事があり、両親が顕在しており、友人のような兄がいる
生活のすべてに安全保証がある
そんな自分がこれから社会に船出して
対応していけるのか?そんな不安があった
行くときに成田から家族に
「俺もそろそろちょっと危険な橋わたんネーと駄目よな〜」
などと冗談半分本気半分でぼやいていた
言った矢先にテロの余波を食った
初めて機中であのアナウンスを聞いたときは
本当に死を覚悟した
今回は本当にいい経験だった
この出来事は何か意味があるのかな?
帰りの機中でそんなことを考えていた
考えていた・・・考えていました・・・・
考えているときに隣のアベックは仲良さそうです
そういえば行きの飛行機も隣はアベックでした
ハワイアンビーチも野郎一人でチャプチャプやってるのは
いませんでした
カラカウアの夜の買い物もみんな誰かと仲良さげです
そうです そうなんです
俺は皆さんに訴えたい!
この思いを叫びたい!
「野郎が一人でハワイに行くんじゃねぇ!!」
アウターストリー イン ワイハ 完